ぢおの世界〜アストルム編〜

是非とも氷川教に入信を

DIOというキャラクター

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みんな、DIOって知ってるかな?

DIOっていうのはね、ジョジョの奇妙な冒険に登場する、1~6部にわたってジョースター家に、文字通り死んでも嫌がらせを続けた黄色いおじさんのことだよ。

 

このおじさん、少し馬鹿にされすぎている一面があるので語らせていただこう。

 

 

 遊びすぎ?

まずひとつに、遊びすぎだといわれている。

ポルナレフを階段で一段おろしたり、ヌケサクを輪切りにしたり、ジョセフをカラカラにして挑発したり。

そんなことしてないで攻撃しろよ、と思うかもしれないが、実はこれも意味がある。

 

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↑楽しそう

まず、ポルナレフと階段で戯れていた件だが、これはDIOなりにポルナレフを勧誘していたのだ。

花京院へのヘッドハンティングホル・ホースへの焚き付けを見ればわかる通り、DIOは直接戦ってわからせる、というようなことはしない。

自分の能力で弄ぶことで力の差を暗に見せつけ、屈服させる。これがDIOの手法だ。

この時のDIOは、未だ幼いジョンガリ・Aを除けば戦力外のヌケサクしか配下が残っておらず、まさに孤立無援だった。

そんな時にポルナレフが単独で挑んできたのは渡りに船。

DIOからすれば、戦闘力に関しては最も信頼していたであろうヴァニラ・アイスを撃破したポルナレフは魅力的な人材であったし、ポルナレフジョースター家と違い、一度懐柔しているうえに自分に対する直接な因縁はない。

荒木先生監修のOVAでもギリギリまで花京院を勧誘しているところをみると、DIOは人材確保に余念がないと思われる。(その割にあっさり使い捨てるが)

最大の誤算は部下が自分に対するヘイトを集めすぎていたことだった。

 

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次にヌケサクの輪切り。

これも単なる演出ではない。

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↑一人用の部屋と考えると広いけど、なんでこんなに日光のさす危険性が高いところで寝てるのかな

まずあの状況だが、承太郎・ジョセフ・花京院・ポルナレフの4対1で戦うのはリスクが大きいし、あの狭い部屋で承太郎がやっていた通り、壁や窓を破壊して日光を差し込まれたら戦いにくいことこの上ない。

もちろん負けないまでもDIOにとってそんな大きいリスクを負う必要性はないわけで、裏切り者への制裁を兼ねた公開処刑を行う事で一行を一旦館から追い出し、日が沈んだところで追撃する。

しかし、結果論だが各個撃破するよりもあの時点で攻撃を仕掛けていた方が勝利は確実だった。

 

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最後にジョセフの身体を使った挑発。

あの時のDIOは自他共に認める最高に「ハイ!」な状態なので、これも一時のテンションでやったものだろうと思われるが、それだけではない。

詳しくは後述するが、実はDIOはハイになった後でも計算高く立ち回っている。

この吸血での煽りに関しても、承太郎を逆上させて考えなしに自身に突撃させるためのものと考えられる。

あのときはDIOの方が圧倒的に性能的アドバンテージがあり、普通に考えればまず負けない状況だった。

こうなった場合、もっとも厄介なのが承太郎に日の出まで逃げの一手を打たれることである。

配下を失ったDIOにとっては承太郎に逃げられれば追うのは非常に面倒であるし、依然として時の止まった世界に入門できる承太郎は脅威である。

そこで、ジョースター家は身内への情が強いことをよく知るDIOはジョセフの死体?を弄んで承太郎を挑発したのだ。

ジョセフも承太郎が怒りにまかせてDIOへ攻撃することを危惧していたし、DIOもその性能差で勝利を確信していた。

計算外だったのは、承太郎がもつジョースター家の爆発力が、あまりにも大きかったことだった…。

 

 油断しすぎ?

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↑絵面が面白い

DIOはどこぞの黄金の王ばりに慢心を指摘されているが、別に慢心したことはない。

むしろ最大限に警戒している。

ジョースター家には切り札である時止めを惜しみなく使っているし、承太郎が入門できると知るや攻撃と行動時間の確認を兼ねたナイフ攻撃を繰り出している。

承太郎の生存確認にも余念がなく、銃弾を撃ち込み、呼吸を確認し、果てには心臓の鼓動音まで。

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次の行動をいちいち口に出してしまった(おじいちゃんかな?)せいで承太郎に対策を取られてしまったが、それを差し引いてもそもそも心臓の鼓動確認対策で心臓を止めるなんてことをする方が自殺行為である。

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↑誰がどう見ても死んでるでしょこれ

ハイになった後の行動も計算高く、上述した通り承太郎を逃がさない為の挑発、承太郎の行動時間再確認兼吸血後の静止時間確認のための一度目の時止め、関節や腕、足を狙ったラッシュ攻撃、手応えがあればナイフのように仕留めそこなう事がない&間接的な攻撃でカウンターを対策したロードローラー

できる限りのことはやっている。

 

ではなぜ負けたのかと言えば、そう、承太郎がラクすぎたのである。

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↑ここにきて新能力、マンホールワープ。時止めの発露?

この男、まず星の白金が世界と同じタイプのスタンドとかいう事実が唐突に判明するし、雑誌ごしとはいえ最強クラスの近距離パワー型が投擲したナイフを頭に喰らった上に上空から落下して生きているし、スタンドで銃弾をキャッチしたとはいえ撃たれてもピクリともしないし、呼吸は止めるし、そのうえで心臓まで止めた末に生きているし、マンホールの中にワープするし、更にはブチぎれてドーピングしたDIOにパワー勝ちするし、事前に腕と型と肋骨やられてるのにロードローラー押し返そうとラッシュするし、時を止め返すし、血の目つぶしを喰らったのに世界のハイキックに合わせてパンチを当ててDIOを真っ二つにする無茶苦茶ぶりである。

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そもそもがDIOが時を止め終わった直後に時を止め返したからロードローラーから脱出できたという理論が意味不明である。

DIOの敗因を考えると全て承太郎のミラクルに収束する強さ。

なんなんだお前は。

でも「全盛期承太郎だから」で納得できる説得力と勢いがあるため、問題ないのである。

 

ビビリすぎ?

ちょくちょくビビりすぎだという声がある。

承太郎が静止した時の中で動いたシーンと、承太郎の方から地面をひっかく音が聞こえて飛び跳ねるシーン(ヤマネコのようでちょっとかわいい)。

 

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まず前者については、スタンドは一人一能力であり、時を止めた世界では自分しか動けないと思っていたDIOにとっては驚くのも納得だ。

誰だって服屋でマネキンの指がちょっと動いたらすごくビビるだろうし、それと同じである。(仮にも帝王名乗ってるラスボスがビビッて冷や汗かくなという話ではあるが)

そのうえ、入門してきたのは苦汁を呑まされてきたジョースター一族で最も危険死していた男。

DIOからすればかなり驚きである。

 

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後者についても、死体と思ったセミを突っついたらめちゃくちゃ騒ぎだしてビビったあれと同じ。

特に手を下したと思っていたDIOからすれば、散々にめちゃくちゃしてくれたゴキブリをやっと殺したかと思ったら死体が動いたくらいのもんなので、とんでもなくビビるのも当然である。

 

まとめ

DIOって別にいうほど頭悪いわけでもないっていうか、なんなら最終決戦だけ見れば承太郎の方がゴリラパワープレイ多くて、DIOの方が承太郎より頭使ってるんですね。

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↑確かに黄色い方が頭良さそうには見えない

なのにDIOの方が頭悪そうに見えるのは、ジョースター家を前にするとつい笑いがこぼれてしまうDIOと、寡黙でさんざん機転が利くアピールされてた承太郎、両方に原因があると思います。

全力を出せば余裕なさすぎ、余裕をこいて負ければバカと言われるこの現代において、DIOはそこら辺の塩梅がよくできたキャラクターであるし、漫画界を見ても類を見ない完成度の高さを誇る名悪役だと思います。

 

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僕はDIOが大幅弱体化されてキレそうです。