ぢおの世界〜アストルム編〜

是非とも氷川教に入信を

映画「事故物件」 感想

f:id:diotheworld78:20220228152116p:plain

 

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

わたしは2日分もクラバト寝過ごして凸忘れしてしまったので、どう謝罪しようかとても考えています。

 

それはそうと、私は昨日、「事故物件 怖い間取り」というホラー映画をフォロワーさんと鑑賞しました。

 

この映画、とんでもなかったので、感想をまとめていきたいと思います。

 

 

※以下ネタバレ注意

 

 

 

■大体の概要

f:id:diotheworld78:20220228152556p:plain

まず、この映画について軽い概要をお話したいと思います。

 

売れない芸人、山野ヤマメは相方の中井からコンビ解消を突きつけられる。放送作家の卵となった中井は、京阪テレビの松尾プロデューサーに「芸人が事故物件に住む」企画を提案し、その企画をヤマメが行うことになった。

元々ヤマメのファンであり、メイクアップ担当としてテレビ局につとめる小坂梓には霊感があり、ヤマメの住む事故物件で「他の人には見えないモノ」を見てしまう。

ヤマメと中井が住み始めた事故物件では様々な心霊現象が起き、危険な目にも遭うが、二人はそれをネタにテレビでレギュラーをつかみ、どんどん売れっ子になっていく。しかし、中井の母が倒れ、父が事故死するなど、不幸が続くと中井は「もう事故物件からは手を引け」と言い残し去って行く。

そして、ヤマメに東京進出の報が舞い込み、梓は「その物件は危険すぎる」と必死に引き留めるが……。

Wikipediaから引用

 

上記のあらすじで割と7割位内容書かれちゃってるんですが、めげずに追加で解説を入れていきたいと思います。

 

内容としては、10年間芽が出ずに遂にはコンビ解消となった売れない芸人の亀梨が、事故物件芸人として事故物件で酷い目に遭ったのを皮切りに売れ始め、事故物件芸人として味をしめて魅入られていく……というもの。

 

話の大筋的には原作ありなだけあって悪くはないものだと思います。

 

 

■登場人物紹介

f:id:diotheworld78:20220228153255p:plain

▶山野ヤマメ(演:亀梨和也)

馬鹿一号。

怪奇現象に遭遇した時の動きが極端に悪く、頭の回転がゲロ遅いから芸人として売れてないんだなと言う嫌な説得力のもたせ方をしてくる。

相方の身内に不幸があったというのに時既に遅し、事故物件商法に魅入られて死にかけるマヌケ。

ステージでは面白いこと言えないのにこの部屋でどんな惨劇があったかの推理には嫌に頭が回る。

最初の方は芸人としてはカスだけど人柄はそこそこいい、というキャラかとお思いきやさんざ怖い思いまでしてついてきてくれた数少ないファン、梓ちゃんに酷い暴言を吐く人格的にも終わっているところを見せ、視聴者からの株をどんどん落としてくる。

亀梨和也だから顔はいい。

 

 

f:id:diotheworld78:20220228153638p:plain

▶中井大佐(演:瀬戸康史

バカ二号。

芸人に限界を感じて放送作家に転身するも手柄を横取りされて仕事がない可哀想なやつ。

実家が北九州の工場で、芸人になるにあたって勘当されて大阪まで来た。

事故物件云々を提案し、ヤマメと一緒にのし上がっていくが霊障で両親を失い、切り上げて実家に帰る。

損切りの見極めだけは巧い男。いや実質両親死んでるからそこまで上手くないな。

最終決戦ではハリー・ポッターになる。

瀬戸康史の顔面見たさで観てた所あるんで、最後まで出てきてくれて助かりました。

 

 

f:id:diotheworld78:20220228153746p:plain

小坂梓(演:奈緒)
可哀想な子。感知タイプの忍。

唯一のファンとしてバカコンビにありったけの思いやりを注ぎ込み、苦痛だろうにヤマメのために心霊現象に巻き込まれ、何なら死にかけたのに、ゲキヤバ物件から手を引くように引き止めたらヤマメに暴言を吐かれると散々な目に遭っている。

ヤマメの危機を察知して上京までして助けに行ったり、ヤマメの体調不良を聞きつけヤマメの住所を聞き出してお見舞いに行ったりと行動力は狂気の域に達している

序盤で自室にバカコンビの写真を大量に飾っているシーンが描写され、ストーカー説・狂信者説を囁かれ、最終的な実績を見ると当たらずとも遠からずだった。

実家がすごいお寺とかじゃないかなって思ってたけど全然違った。

 

 

f:id:diotheworld78:20220228161037p:plain

▶横水純子(演:江口のりこ)

不動産屋のおばちゃん。
嬉々としてヤマメに事故物件を勧めてくる性格が悪いおばちゃん。

「人の死の先に何があるか」という闇落ちした強キャラみたいなことを語り始める不気味さから梓の実家の神社の闇落ちして出奔した叔母さんかと思ったけど全く違った。

夜に来店されたとは言え真っ暗な中接客し、とっておきの事故物件の間取りをコピーしたA4コピー紙を祭壇じみたところに隠している。

禁術を編纂した巻物じゃねぇんだからさ……。不動産者のショーウィンドウに飾ってあるやつだろそれ。

中井に謎の除霊術を伝授した上で引越し先の住所をペラペラ喋る機密保持もクソもないおばさん。

最後は自分が死の先を見に行くことになった落ち要員。

 

 

f:id:diotheworld78:20220228161902p:plain

▶ヴォルデモート卿のパチモン

※画像はイメージです。

ローブを着た不審者。明らかに見た目がCoCの黒幕魔術師。

振り返ったらそこにいたとかの演出でいいのに、なぜか羽虫が集まって形成される微妙に怖くない演出で出てくるこの映画のラスボス。

正体が事故物件で死んだ人間の魂の集合体らしきところを見るに、

虫=人の魂→死体をイメージ→寄り合わさって出てくる→魂の集合体 という意図があったのかもしれない。

しかし自分には油女一族の蟲分身の術にしか見えませんでした。

事故物件一軒目からヤマメをストーキングしてるせいで、「事故物件の霊障、全部こいつが引き起こしてたんじゃね?」となる始末で、作品の根底をひっくり返そうとしてくる。

最終シーンではなぜか魔法バトルが始まり、横水の火炎式除霊でなんかいっぱい火の粉をかけられるもそれを跳ね返し、更にそれをダサい傘で反射されて退散……というバトルのレベルを1/10にしたハリーVSヴォルデモート戦のできそこないを繰り広げた。

その後熱かった腹いせに横水を操り自殺させる(周囲も何故か止めない)という悪霊らしい陰湿さをみせて終わりました。

 

■総評

f:id:diotheworld78:20220228163535p:plain


総評としてはジャパニーズB級ホラー映画って感じです。

まず、こちらはホラーを見に来ているのに、どちらかというとロマンスや売れない芸人の世知辛さの描写の方が目立つというのが大きな問題点。

「人は笑うと175秒寿命が伸びる」というそれっぽい主人公のご立派な持論は後半一切意味をなさなかったので本当にいらないし、「蟲が寄り集まって人になる」「鏡から怨霊の腕が出てきて洗面台で溺れさせてくる」「急に始まる魔法バトル」と、ホラー映画としていまいちすぎるクソ演出。

アメリカのB級バニック映画でも目指してたのかな?

 

ラストでは360度グルグル回るカメラワーク+魔法バトルが始まるせいでUSJのCM見てる気分になってくるのが致命的。

USJのハリポタのアトラクションか??

 

 

正直後半全部蛇足です

二軒目で終わって魅入られていくヤマメ…って不穏さ匂わせる終わり方のほうが良かった。

こういうのやりたかったんだな~ってのが滲み出てるところが最悪!!!

 

 

でも、やりたいことやったもん勝ち青春ならとでも言わんばかりに生き様を叩きつけてくる感覚は悪くないです。

 

 

 

 

 

 

面白くないけど。